たぶん日本一エモい蛙

「IDONO KAWAZU」 について

2019/09/01、YouTubeに現れたアーティスト。
主に「初音ミク」「v flower」を使用して楽曲を制作している。


全体的に和風で、しかし現代的な効果音、リズムが特徴的な中毒性のある音楽を制作している。
おしゃれな色合いを感じるジャズのような音楽に対し、アイコンにもなっている和風なタッチの蛙がパラパラと紙芝居で動画が流れていくのが特徴的だ。


また、その蛙は最初に投稿している楽曲の概要にて「初めまして、音楽をする蛙です。」と挨拶をしているため、本人である事がわかる。


現在の投稿動画は22つ。
しかし既にアルバムを2つ出している。
どのオリジナル楽曲も魅力的で、時々カバー楽曲も掲載していたりする。
カバーの方は、どれもしっかりと自分のテイストにしており、良い意味で「別物」と言う感じに取れる。
もちろん聞いていて非常に楽しい。
「あの楽曲がこうなるのか!」と言う驚きをぜひ感じて欲しい。

おすすめしたい楽曲

【妄言に足る所以 / 初音ミク】

https://www.youtube.com/watch?v=ad6ZQVKEJB8&t=1s


これがこの蛙の始まりの楽曲である。
ここ最近の流行はイントロの時点で歌詞がある、と言う傾向にあるが、こ0の楽曲はイントロの掴みが最強である。
むしろ歌詞があってしまったらダメになってしまう。
絶妙なバランスの和と電子の混ざり合いを、イントロの1秒で体感して欲しい。

【匍匐する精神 / 初音ミク】

https://www.youtube.com/watch?v=nd0JB1F_USM


独特で中毒性のある歌い手「宮下遊」に歌ってみたを投稿されている楽曲である。
上記の楽曲よりもロックさが強い楽曲だ。
しかし歌詞はどこか切なく、悲しげな雰囲気があるのがまた特徴的で美しい。

【仏手柑の寐 / 初音ミク】

https://www.youtube.com/watch?v=uKxvBkejj88


コロナを彷彿とさせる「病気で寝込んでいる」と言うシチュエーションの映像が特徴的だが、歌詞は切ない恋愛模様を描いている。
軽やかで穏やかなピアノは必聴だ。
「仰げば暗澹な空吸い込めば肺を潰す想いは絡まる侭鵺の残穢の酔を待つ」と言う歌詞は、この蛙にしか創ることが出来ない歌詞だろう。

【天鵞絨の泡影 / v flower】

https://www.youtube.com/watch?v=Z3C3i1JcHas


ぜひ、上記の楽曲達を聞いた後に聞いて頂きたい楽曲。
他の楽曲に比べ異色を放つ激しいロック感、強さにドキドキしながら聞いていただきたい。
動画も他とは全く違うテイストとなっているので、時間に余裕がある時に没頭してほしい「作品」だ。



徹底した世界観、蛙柄(人柄)

どの楽曲も「音楽の和モダン」と言う感じの雰囲気になっているのが特徴的だが、他の部分でもこの蛙はそれを徹底している。


歌詞カード

https://twitter.com/kawazu_idono/status/1356231249707188238?s=20


和紙に筆で手書きしたようになっている。
「歌詞カード」ではなく「恋文」のように見えるのが美しく、またどこか儚さのような物を感じさせる。

謙虚さ

https://twitter.com/kawazu_idono/status/1349346861098835969?s=20


「僭越なながら、SEVENTHLINKS様の「p.h.」をご勝手ながらCOVERさせて頂きました。お耳汚し失礼いたしました。」
カバー楽曲の宣伝で、ここまで謙虚な宣伝文があっただろうか。
更にポイントとしては「僭越」「ご勝手ながら」と言った、美しい日本語使いである。
ちなみに、この楽曲カバーのクオリティはとんでもなく高い。
しっかりと「IDONO KAWAZU」の風味がこれでもかというほど濃くなっている。
これもまたオススメの楽曲である。

よく「ツイッターを見に行ったら、思っていたよりノリの軽い人だった…」「イメージと違う…」とがっかりする事があるが、この蛙はそういった気持ちになることはまずない。
まさに「安心してオススメできるコンテンツ」と言えるだろう。

誰かに発見して欲しいと言う個人的な思い

この天才的な蛙は、楽曲の幅が広く、更に投稿頻度がまあまあ高いにも関わらず…認知度が低い。


ちなみに私がこの蛙を知ったのは、YouTubeの広告のである。
しかしそのYouTubeの広告だって、あまり流れてこない。
(だからこそ、楽曲の掴み部分が非常に印象に残りやすい事もわかりやすいというのはある)


その為にこの形容し難く、けれど広まるべき「エモ」が広まっていかないのが難点だ。


だが「一気に広まって欲しい」と言うわけではない。
この蛙の楽曲と言うのは「なんだかしっくりくる音楽が来ない」と言う人が「不意に見つける」事で意味を成すと考えているからだ。


この蛙の楽曲は「足りなかった何かを語ってくれる」というような優しさを持っており、それが「不意に見つける」事で力を発揮するのだ。


なので日々「誰かが今日、この蛙を見つけてくれるますように」と祈る具合がちょうど良いと思っている。


実際、それくらいの進みで、じっくりと確実に再生回数とチャンネル登録者数を伸ばしている。


是非とも応援したいアーティストであり、自分からすすめたいというよりも「何を聞いているのか聞かれた時に、自分の口から答えたいアーティスト」である。


【YouTubeチャンネル】IDONO KAWAZU

https://www.youtube.com/channel/UCeMd5D5rnXSiMkqJfxsVnnA


このようにガッツリと記事を書くというのは初めてでしたので、至らない点もあったかとは思いますが、せめてこの蛙の存在が少しでもゆったりと、必要な人に届いて欲しいと思います。