プラントボトルの改造
アルケミストのスキルバイオプラントについてだが、面白いスキルだけどプレイヤーのステータスがインフレ化した現代のラグナロクでは、プラントボトルを消費するコストに対して、出てくる植物がショボすぎて使い物にならないというのが現状である。
昔は、ある程度、GvGで使う意義があり、ジオグラファーをワープポイント周辺に配置することで、Wizを不意打ちするぐらいの戦闘力があったし、ささやかな回復手段としエンペリウム防衛にも使えた。
さらに、ヒドラを何対か設置しvit職などの足止めにも使えたので、ギルド防衛で人手不足であっても、人の手を補う手段にアルケミストのバイオプラントが重宝された。
しかし、r化に伴い、ステータスの仕様変更とレベルキャップの大幅な開放により、agi,vit職が台頭し、植物関係は設置しても攻撃が当たらないため、全く使いものにならないくらいに弱体化した。
そもそもヒドラやマンドラゴの遠距離攻撃も、攻撃自体が当たらないと使いものにならない。
足止め要因にもならないのが現在のバイオプラントの現状である。
そこで、呼び出す植物をオリジナル設計に変えることでプラントボルトの運用を戦略性の高いスキルに返り咲きさせようという試みである。
最初にモンスター番号が使われていないところを選択してdb/addon/mob_db_add.txtに適当にオリジナルモンスターを追加する。
今回は3969から3973までをプラントボトル専用のモンスターにすることにした。
実際にモンスターのステータスを調整するためには、mob_db_editorとmob_skill_db_editorというauriga専用の開発ツールを使う。
とりあえずステータスは、各サーバーの仕様によって任意でローカライズする。
次に、設定したモンスターのスキルを実装するのだけど、プラントボトルで呼び出す植物のスキルを戦略性が高いものにすることを意識すると面白くなる。
例えば、モンスターがルアフを使用したり、速度減少を使用したりするとGvGが盛り上がると思うのでそのような設定を付け加えた。
あと、一応植物ということで移動は不可能ということにしている。
そして、呼び出すモンスターのグラフィックを何にするかについてだが、違和感がない植物といモンスターがいいだろう。
オリジナルモンスターのグラフィックは既存のSPRで構わない。
植物を連想させるグラフィックを選んでみよう。
例えば、天下大将軍やレディータニーなどである。
とりあえず、設定した番号(3969から3973)に対してモンスターのグラフィックデータを適用するのだが、data/lua files/datainfoを開いてjobname.lubとnpcidentity.lubを書き換えることで可能になる。
詳しくは、オリジナルモンスターの追加方法で要領をつかむといい。
ちなみに、.lubファイルをメモ帳で編集すると文字化けし、RagexeRE.exeが作動しなくなるので、編集はWinMergeというツールを用いて行った方がいい。
とりあえずモンスターは完成したが、スキル自体の設定をいじらないと、作ったモンスターを呼び出すことができないので設定を変更する。
設定にはスクリプトを少し扱うので慣れていない場合はバックアップを用意するなど注意が必要である。
src/map/skill.cを開き、バイオプラントと検索する。
するとconst int summons[5] = { 1589, 1579, 1575, 1555, 1590 };というスクリプトがskill.cの項目に2つバイオプラント関係で表記されているので、数値を置き換える。
それから、数値を置き換えたどちらかのスクリプトの下あたりに
if((tmpmd = map_id2md(id)) != NULL) {
tmpmd->master_id = sd->bl.id;
tmpmd->guild_id = status_get_guild_id(src);
tmpmd->hp = 1500 + skilllv * 200 + sd->status.base_level * 10;
という表記があるので構築するエミュレートサーバー状況に合わせ変更する。
これは呼び出したモンスターのHPに関するスクリプトなので、作ろうとするServerのステータス仕様に合わせて変更させたい。
植物のHPについてデフォルトの設定では、1500が基本HPであり200がスキルレベルごとに加算されていくHPの設定であるため、各々のサーバーで想定される状況に応じ変更してみるといいだろう。
※バイオプラントのモンスターHPはmob_db_add.txtの設定ではなく、スクリプトの設定が適用されるので、上記の要領に従って設定を変更する必要がある。
そして、再びコンパイルすることによって、バイオプラントのスキル仕様が変更が適用される。
それでは、実際にテストでバイオプラントのスキルを使いモンスターを呼び出してみよう。
↑実際に呼び出した画像
植物はルアフを使う設定はGvGで面白いと思う。
呼び出されたモンスターはサーバーの仕様に合わせたオリジナル要素に変更され、ステータスも変化してているので、バイオプラントはただのネタスキルではなくなったと言える。
ちなみに、バイオプラント初期設定では、植物の設置数と設置時間がスキルレベルによって細かく設定されているので、そちらもさらに状況に合わせ変更すると、さらにスキル運用の自由度が上がる。
スキル設置数がdb/skill_db.txtで変更でき、設置時間はdb/skill_cast_db.txtで変更できる。